モバイルアプリを開発する前に確認すべき6つの問題モバイル向けアプリ開発の選択肢【後編】

モバイルアプリ開発に関して、ネイティブアプリか、クラウドアプリかを選択する場合、検討すべきはサポート端末、BYOD、セキュリティなど6つの問題だ。

2012年12月07日 08時00分 公開
[Bill Claybrook,TechTarget]

 前編記事「モバイルアプリ比較:ネイティブアプリとクラウドアプリはどちらが優位か」に続き、モバイルアプリ開発におけるネイティブアプリとモバイルクラウドアプリの選択について解説する。

 ネイティブアプリの開発では、iOSやAndroidなどのモバイルアプリ開発プラットフォームごとに、それぞれ独自の開発プロセスがあり、独自のネイティブプログラミング言語が使われる。プログラミング言語にはJavaAndroid)、Objective-C(iOS)、Visual C++(Windows Phone)などがある。

 また、ネイティブアプリの開発には一般的に、米AppleのiOSソフトウェア開発キット、米GoogleのAndroid開発ツール、米Microsoft.NET Compact Frameworkといった開発ツールが使われる。他にもSybase(米Sybase)やPhoneGap(米Adobe Systems)といったネイティブアプリ向けの開発ツールもある。

 一方、クラウドアプリの開発ツールはモバイル端末のOSとは結び付いていない。クラウドアプリはHTML5、CSS3、JavaScript、C++などのサーバサイド言語、あるいは開発者が選んだPHP、Ruby on Rails、PythonなどのWebアプリケーションフレームワークで開発される(参考記事:HTML5はスマートデバイス用アプリ開発に使えるか?)。

 ネイティブアプリ、モバイルクラウドアプリともソフトウェア開発を支援するツールや、フレームワークが提供されている。

 Appleの開発プラットフォームでは、ネイティブアプリの開発者がiOSの通知機能を使って、音声のアラートを出したり、画面上に視覚的なアラートやバナーを表示したりすることもできる。クラウドアプリは、モバイル端末の一部のネイティブ機能と情報にアクセスできる。このアクセスには通常、APIを利用する。

モバイルアプリで検討すべき問題

 モバイルアプリを開発する前に検討すべき問題には以下の6つがある。

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...